葛西臨海水族園で見たアマモ水槽の美しさに惹かれ,バリスネリア水槽を立ち上げました.

水槽の立ち上げ自体はかなり前なのですが,途中で調子を崩したり殆ど変化が無かったりと,森と呼べる状態まで育てることができていませんでした.

この記事では,本腰を入れて森を目指し始めた2021年の2月から同年9月までの経過を示します.

<葛西臨海水族園 アマモ水槽(2015年1月)>

<葛西臨海水族園 アマモ水槽(2018年1月)>

2月

照明は立ち上げ当初から使用していたもので,確か15Wくらいだったと思います.点灯時間はタイマーで管理しており,7時から21時までの14時間点灯させています.

また,pHを下げるために,水槽の右上にカキ殻をぶら下げています.

水槽の右奥には以前作成したCO2添加用のエアホースが見えますが,エアポンプを繋いでいるのでCO2は添加していません.

<2月4日(全てスクリュー・バリスネリア)>

光量不足なのでは…?と思ったので,今後のために新しいLED照明を購入しました.「アクロ TRIANGLE GROW」という商品で,消費電力は29W,全光束は3000lmです.

それと,照明を買うついでにバリスネリア・スピラリスを購入しました.水槽の中央付近に見える背丈の高い株はバリスネリア・スピラリスです.

<2月23日(中央付近はバリスネリア・スピラリス)>

5月

全体的にひょろっとしていて養分不足っぽかったので,5月5日にイニシャルスティックを蓋半分(約60g)ほど追肥しました.

<5月5日(追肥)>

5月中旬のタイミングで新たにエアレーションを追加しています. これについての詳細は「水はねの無いエアレーション方法について考える」をご覧ください.

7月

水槽の手前の方に新しい株が出てきました.追肥のおかげでしょうか.

掃除してもすぐにコケが出るのでしばらく放置します.

<7月10日>

8月

わーお…コケが凄いです.草丈も大分伸びている様子ですがよく見えません.

<8月7日(掃除前)>

様子を見るために掃除しました.

<8月7日(掃除後)>

なんと!1ヶ月でここまで伸びるとは思っていませんでした!! やはり思い切って追肥したのが良かったでしょうか.

ここからはもう凄いです.勢いがついたのかどんどん伸びていきます.

<8月22日>

葉が伸びて水面を覆い始めています.

<8月22日>

9月

株が増えて全体的に背丈も伸びました.この時点でもう森と呼んでも問題ないレベルでしょう.

水中の養分を殆ど吸い尽くしたのか,この頃からコケがあまり出なくなりました.

<9月4日>

適当に選んだ葉の長さを図ってみたところ,60cm近くありました.

<9月16日>

水面近くに葉がまとまりすぎて下の方に光が届かなくなってきました.流石にトリミングします.

<9月16日>

大分スッキリしました.

<9月18日>

伸びすぎてトリミングしたので,バリスネリアの森成長記録は一旦ここまでとします.

ところで,水槽全体に生い茂っているのはスクリュー・バリスネリアとバリスネリア・スピラリスのどちらなのでしょう…

まとめ

バリスネリアはそう簡単には枯れない品種ですが,森と呼べる状態まで茂らせるには大体以下のポイントに注意する必要があると感じました.

  • 底床に追肥する
  • ランナーを切らない
  • 頻繁に水換えしない

特に2つめに関しては,参考サイト[1]を見ていてある程度ランナーで拡がってから一気に背丈が伸びている印象を受けたので,極力弄らないようにしました.

3つめは,養分を流出させないためと,水質を安定させたほうが水草に良さそうということを意識しています.とはいえ,2週間に一度くらいは掃除のついでにバケツ2杯ほど水換えしていたので,そこまで関係無いかもしれません.

8月の記録を見てもらえば分かるように,一旦成長が始まれば一気に伸び始めます.今回は追肥した5月からカウントして大体2ヶ月経ってから急に伸びはじめましたが,参考サイト[1]では5ヶ月ほど経ってから成長が始まっています.参考サイト[1]の方は一旦丸刈りにしいるので単純な比較はできませんが,伸び始めるまで多少の助走期間があるのはどの環境でも同じかと思います.

以上,バリスネリアの森実現までの道のりをまとめました.当初は数年がかりになるかなと思っていたのですが,7ヶ月程度の短い期間で実現できたのは本当に嬉しい限りです.

CO2を添加しなくてもバリスネリアの森を実現できたので,何か参考になればと思います.

参考サイト

  1. 苔ベランダの観察日記(カテゴリ:水槽)