今年のゴールデンウィークは10連休にすることができたので、4/28(日)から5/3(金)までの6日間で北海道ツーリングに行ってきました。
憧れの北海道ツーリングですが、いざ行くとなると案外目的地が思い浮かばないものです。 そこで、とりあえずぐるっと回ってみようということでフェリーに乗って新潟から小樽へ行き、 小樽→北見→帯広→苫小牧と走ってフェリーで大洗に帰って来るルートとしました。
1日目:新潟港でフェリーに乗船
関東在住のため、12時発の新日本海フェリーに乗るべく新潟港へ向かいます。
今回は5泊6日の旅なので、リアキャリアに積んだ30Lのバッグに着替えを詰め込み、雨具などはリュックで背負って行きました。
休憩 & 給油のために越後川口SAに寄りました。晴れているので展望台から見える信濃川が綺麗です。
アネーロは100km/hで巡航すると燃費が18km/Lくらいまで落ちてしまうので普段より残燃料に気を付けて走る必要があります。
何度か休憩しつつ、新潟港に到着しました!
今回乗船するのは新日本海フェリーの「あざれあ」です。大きいですね〜。
北海道ツーリングに向かうライダーが沢山いました。
列に並んでしばらくすると乗船が始まります。
しばらくは本州ともお別れです。
久々にフェリーに乗りましたが、やはり船からの眺めは良いですね。 広い海を見ていると自分の悩みなどとてもちっぽけなものに思えてきます。
せっかくなので夕日を見ながらカップラーメンを食べました。4月末なのでまだ風は冷たいです。
因みに、フェリーの中に売店とレストランはありますが、常に営業しているわけではないのと品揃えがそこまで多くないので 乗船前に夕飯と次の日の朝食を買っておくと良いです。
今日の宿はこんな感じ。狭いですが、仕切りがあるので特に周りは気にせず眠れます。
丁度ヘルメットを置ける台があるのが有り難いです。
2日目:小樽港 → 北見
朝4時です!
16時間の航海を終え、小樽港に到着しました。 半分は寝ていたのであっという間です。
接岸して少し経つと下船が始まります。このときはバイクから先に降ろしてもらえました。
乗ってきたフェリーの前で記念撮影をして、いざ、北海道ツーリングスタートです。
うわー!北海道っぽい道!本当に真っ直ぐな道が続いているのですね。
2日目は富良野周辺を観光してから、道央を走り抜けて北見を目指します。
富良野の青い池に到着しました。 写真で何度か見たことがあり実際どんなもんなんだろうと気になっていましたが、本当に青いんですね。
アルミニウムを含んだ水がコロイドを生成してとかなんとかで青く見えるようです。
青い池を見たあとは、美瑛の丘陵地帯を走りました。 遠くに見える山々が美しいです。
宿を予約してある北見まで辿り着かないと行けないので、昼食を軽く済ませてからひたすら山間の道を走ります。
全身冬装備なのですが、割と体を起こした乗車姿勢になるせいかお腹のあたりから冷たい空気が入り込んできて徐々に体が冷えてきます。 あまりにも寒いので途中のチェーン装着所みたいなところで休憩しつつ走りました。
ひたすら走り続け、ようやく北見市に到着しました。
夕飯は前から気になっていたトリトンのお寿司です。ネタが大きくてとても美味しかったです! さすが北海道、寿司のネタまででかいのか…。
初日から北海道を横断するイカれたスケジュールでしたが、無事に走りきれて良かったです。
3日目:網走監獄観光 & 北見市街散歩
上陸初日で運を使い果たし、この日は生憎の曇り空です。
当初は知床半島を走ってから中標津にでも向かおうかと思っていましたが、 雨の中走り続けるのは厳しいので予定を変えて北見で2泊することにしました。
ただ、ずっとホテルに籠もっているのは流石にもったいないので、少し走って網走監獄を見に行きます。
網走に向かう途中で林道を見つけたので山の上まで走ってみました。
やっぱりこういう道を見つけると走りたくなっちゃいますよね。 でもこの日の朝に熊が車に襲いかかっている映像を見てしまったので内心冷や汗ダラダラでした。
ちょくちょく寄り道しつつ、網走監獄に到着しました。 元刑務所をそのまま博物館にしているだけあって入口から迫力がありますね。
ゴールデンカムイで見た五翼放射状平屋舎房だ!!
柵の隙間から反対側の独房が見えなくなっており、刑務所って色々考えられてるんだなーと感心してしまいます。
一通り網走監獄を見学したので再び北見に戻り、ホテル近くのお店で遅めの昼食をとりました。 美味しいカツカレーでした。
昼食を済ませたので市内でも散策するかーと思い、気になっていたハッカ記念館に向かうと
休館…!どうして…!
すっかり忘れていましたが、この日は祝日なのでした。ゴールデンウィークでも祝日は休館なのね…。
気を取り直してぷらぷら歩いていると鉄道車両が置いてありました。 こういう活動もあるのですね。
雨の中を走ってチェーンの油が飛んでしまったので、次の日に備えて注油しておきました。 250ccだとその場でタイヤを回して注油できるのでこういうときは気楽で良いです。
4日目:北見 → 帯広
若干曇がかかっているものの、雨は降らなそうです。
4日目は屈斜路湖と阿寒湖を経由して帯広を目指します。
極寒の美幌峠を通り抜け、屈斜路湖まで来ました。
屈斜路湖の周辺は温泉が湧いているらしく、湖畔に小さな池のような温泉があります。 足湯でもしたいところですが、寒すぎて着替えるのも辛いので手だけ温めさせてもらいました。
阿寒湖に向かって走っていると、凄い景色が見えてきました。 下調べが適当すぎて存在すら知らなかったのですが、硫黄山というらしいです。
せっかくなので立ち寄ってみました。蒸気が吹き出しているすぐ近くまで歩いていくことができて迫力満点です。
そんなこんなで阿寒湖に到着しました。到着して早々、遊覧船に乗り込みます。
今回阿寒湖を訪れた目的は何かというと…
そう!マリモです!
こちらの阿寒湖のマリモ展示観察センターは阿寒湖に浮かぶ島に建設されているので、遊覧船に乗らないと辿り着けません。 展示センターの水槽の中には直径30cmはありそうなマリモがゴロゴロ転がっていました。マリモってこんなに大きくなるんですね。
遊覧船から見える景色も綺麗です。
マリモを見たあとは、遊覧船乗り場から徒歩で行ける距離にあるアイヌコタンを訪れました。 コタンは集落という意味らしいですが、集落というよりは商店街といった感じでした。
せっかくなので、もう少し歩いて阿寒湖エコミュージアムセンターに立ち寄りました。
いやここでもマリモ見れるんかい!
遊覧船で見に行ったマリモより小さいものの、環境省の施設らしく 説明資料が充実していたので面白かったです。
エコミュージアムセンターの裏手にはミズバショウが生えていました。
ミズバショウって関東だとかなり限られたところでしか見られない印象がありますが、北海道の山間部を 走っていると割といろんなところで目にするんですよね。湿地が多くて育ちやすいのでしょうか。
阿寒湖観光を終えた後は、宿を予約してある帯広市に向かいました。
4日目は最終的に晴れてきて良いツーリング日和となりました。
5日目:帯広 → 苫小牧港
朝から気持ちの良い快晴です。
5日目は襟裳岬や千歳市の水族館を観光してから、帰りのフェリーに乗るために苫小牧港に向かいます。
北海道を走るのは今日が最終日です。頑張ってくれアネーロ!
本日最初の目的地である襟裳岬を目指して、ひたすら走ります。
襟裳岬に到着しました。海沿い&平地になっているせいか結構風が強いです。
崖になっていてスパッと終わる岬よりも、ここみたいに徐々に陸から海に変わっていく岬が個人的には好きです。
襟裳岬の景色を見た後は、海辺の道をひらすら走って千歳水族館に行きました。
時間が押していたのであまりゆっくり見られませんでしたが、前々から気になっていたので立ち寄ることができて良かったです。
新千歳空港で急いでお土産を買ってから、遂に苫小牧港に到着しました。
乗船するのは、奥に停泊している商船三井さんふらわあの「さっぽろ」です。 18時45分に出向し、約19時間かけて大洗港に向かいます。
他にも、川崎近海汽船の「シルバープリンセス」と太平洋フェリーの「きそ」が停泊していました。
これで北海道ツーリングも終わりか〜。 なんだかあっという間でした。
さらば北海道!最後に綺麗な夕暮れが見られて良かったです。
6日目:関東に到着
朝起きて青い海を見られるのは気分が良いです。 船の上からだと全方位が海なので、海岸から見る海とはまた違った良さがあります。
フェリーの赤い煙突もなんだかいい感じのコントラストを生み出していますね。
海を眺めていたらあっという間に大洗港に到着しました。
自宅に到着し、北海道ツーリングはこれで終了です。 一度は走りたいと思っていた北海道を走れて最高でした。
北海道ツーリングを終えて
移動日を含めて6日間に及ぶ北海道ツーリングが無事終了しました。
スマホで移動経路を記録していたので、北海道で走った経路をマップに描いてみました。線の色は標高別に塗り分けています。 北海道での総走行距離は、4日間で約1100kmでした。初日に小樽から北見まで400km以上走ったのでその影響が大きいですね。
折角の北海道ツーリングなのでキャンプでもしてみたいところでしたが、4月末の北海道はまだまだ冬のような寒さなので今回は全てホテル泊としました。 途中でお話したライダーの方は寒すぎてテント泊からホテル泊に切り替えたとのことだったので、正解だったかもしれません。
今回のツーリングにかかった費用をざっくり書き出してみました。
- フェリー代(往路):19,700円
- フェリー代(復路):30,100円
- 北海道での宿代:約7,000×3=約21,000円
- ガソリン代:約10,000円
食費はよく覚えていませんが、朝食はホテルで食べられましたし、フェリー内での食事はおにぎりとかで適当に済ませていたので大した金額にはならなかった気がします。
やはり一番高いのはフェリーですね。250ccでこの金額なので、大型バイクだと結構凄い金額になりそうです。 まあバイクを運んでもらっているのでこのくらいの金額になるのは仕方ないかなと思います。
今回のツーリングではアネーロが途中で故障してしまわないかという点が一番心配でしたが、特に問題なく最後まで走りきってくれました。 25年くらい前に製造されたバイクなのに未だ絶好調なの凄いな〜。